『樂ってなんだろう』という本があります。
当代の樂吉左衛門さんが書かれた本で、樂焼についてわかりやすく書かれています。
では、越前焼ってなんでしょう?
越前焼を専門とする学芸員を務めているうちに、他産地の学芸員の方や研究者以外にも一般のお客様と話す機会が多くありました。
その中で、記憶に残る言葉があります。
ミュージアムショップで展示・販売されている越前焼窯元の作品を見られて「これって越前焼ですか?」といわれるのです。
ということは、お客様の中の越前焼像と一致する作品があまりなかったということになります。
これは、私が「越前焼ってなんだろう?」と考える一つのきっかけとなりました。
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